NAVERクラウドプラットフォームの商品の使用方法をより詳細に提供し、多様なAPI活用の支援のため[説明書]と [API 参照書]を区別して提供しております。
GeoLocation サービスのご紹介
NAVERクラウドプラットフォームGeoLocation サービスの概念と基本構造をご説明いたします。
GeoLocationとは
GeoLocationはユーザー IP基盤の位置情報を提供する韓国国内唯一のサービスです。このサービスを利用してユーザーの位置及び地域基盤コンテンツの個人化、広告ターゲティング、トラヒック分析、DRM管理、アビュージング /Fraud 探知などができます。GeoLocation サービスはNAVERクラウドプラットフォームから提供するAPI商品で、以下の画像のように顧客サーバから問い合わせたIPアドレスに対する地域情報DB(GeoLocation DB)を検索して当該地域の情報を顧客サーバに転送します。この際に提供される情報は国、市/郡/区、洞、近隣地域の座標、通信会社情報などです。
IPアドレス別位置情報は毎日随時更新され、常に最新情報を反映できるように維持されています。
サービスの特徴
検証されたサービス
GeoLocationはNAVERで長年使用してきた検証されたサービスです。
NAVERの数十種類のサービスがGeoLocationを使用しており、代表的には検索広告、天気、マップ、動画などのサービスがあります。
利用事例1 検索広告
検索結果が検索者の現在位置と関連した場合に地域関連広告を表示
利用事例2 NAVER天気
ユーザーの現在位置の天気を関心地域として提案
利用事例3 NAVERマップ
NAVERマップの初期画面がユーザーの現在位置に設定される
利用事例4 NAVER動画
動画のようなメディアコンテンツは特定の国に対して提供が禁止されている場合があるため、ユーザーの位置に沿って提供を判断
サービスの活用
以下の画像はGeolocationを活用したユーザーにオーダーメイドサービスを提供する構造の例です。
1. 顧客のウェブサーバはユーザーから受けたウェブページリクエストからユーザーIPアドレスを獲得します。
2. GeoLocation APIを呼び出してユーザーの地域情報を得ます。
3. 顧客はユーザーの地域別に提供するコンテンツを予めDB化してあるため、GeoLocation APIの結果を利用して適切なコンテンツを選択します。
4. ユーザーにオーダーメイドコンテンツを提供します。
ユーザー認証
GeoLocationはAPI商品であり、API呼び出し件数当たりの料金が請求されるので、顧客ではなく他人によって商品が使用されることにより金銭的な損失を被らないように IAM 認証を通じて認証された顧客のみ使用できます。詳しくはNAVERクラウドプラットフォームNCloud APIs > 共通ガイドをご参照ください。
使用上の注意事項
GeoLocationはIP別位置情報を最新のものに維持するため、多くのData分析をしておりますが、以下の理由によって常に正確な情報を有しているわけではありません。
- 通信会社は限られたリソースのIPアドレスを効率的に使用するために随時回収及び再割り当てを行います。
- 通信会社がIPアドレスを割り当てる際は行政区域によらず、通信会社の局を基準にするため、たまに類似したIPアドレスが洞の境界または市の境界にまたがっていることがあります。
- IPの位置情報が変更された以降からGeoLocationが分析に必要な情報を収集するまでは多少時間がかかります。
- 3G, LTEのようなモバイルネットワーク環境ではIPの再割り当てが近隣地域にならず、全国単位で行われます。GeoLocationが当該情報を収集及び分析する間にも数回にわたって再割り当てが発生するため、正確度を保障できないため、 GeoLocationはモバイルネットワークのIPアドレスでは位置情報を提供致しません。
- NAT, VPN, Proxyなどで用いるIPはモバイルネットワークと類似して非常に広い地域で使用される傾向があります。1つのIPを数名が共有して使用するため、GeoLocationの正確度が低くなることがあります。 このような環境を考慮してGeoLocationをご使用ください。
使用限度の設定
顧客サービスへの過度なリクエストの流入または顧客応用プログラムのエラーなどによって予期しなかったGeoLocation APIを過度に呼び出すことを防げるように使用限度(Quota)を定めることができます。月当たりのAPI呼び出し数に対する使用限度を設定すれば、実際のAPI呼び出し数が使用限度に至った場合、API呼び出しが制限され、SMS/Mail通知を受けることができます。また、必要に応じていつでも使用限度を再設定できます。使用限度設定機能は顧客の便宜のための機能で、数分ほど使用限度を超過しても呼び出しできるという点ご注意ください。
請求
成功したAPI呼び出し件数によって請求され、認証エラー、NAVERクラウドプラットフォーム内部のエラーやIPに対する位置を探せなかったなど正常でない呼び出しについては請求されません。月単位の全体の正常呼び出し件数について請求され、時間帯別の呼び出し件数はクエリ現況メニュー(Usage Statistics)から照会できます。呼び出し件数別の料金はNAVERクラウドプラットフォームポータル>マイページ>料金計算機から照会でき、請求金額はNAVERクラウドプラットフォームポータル>マイページ>利用現況から照会できます。
GeoLocation API を使用する
GeoLocation APIのリクエストとレスポンス形式をご説明いたします。
GeoLocation を始める
GeoLocationサービスを初めて開始する際に必要な内容をご説明いたします。
GeoLocation 利用のお申込み
GeoLocationを初めて開始してAPIを利用する過程は以下の通りです。
① NAVERクラウドプラットフォームポータルにアクセスしてログインします。
② ログイン後右上のコンソールボタンをクリックしてNAVERクラウドプラットフォームコンソールへアクセスします。
③ 左側のメニューから Products & Services をクリックします。
④ GeoLocationメニューをクリックします。
⑤ GeoLocationメニューからSubscriptionボタンをクリックすると利用お申込みが表示されます。 既に利用お申込みがされている状態では利用解除画面が表示され、利用お申込みボタンが無効化されています。
⑥ 利用お申込みボタンをクリックするとサービス利用約款がポップアップされます。利用約款を検討後、利用約款の同意と月別使用限度を設定します。使用限度の設定をしないと無制限使用が設定されます。月別最大呼び出し件数を数字で入力して設定でき、使用限度設定は利用申込み後もいつでも変更できます。設定可能な最小値は0、最大値は9007199254740991です。
⑦ 利用お申込みが完了した後に使用限度の設定をする際は、左側メニューのGeoLocationメニューの下段にあるQuota Settingメニューをクリックします。利用申込み画面と似たような方法で月別使用限度を無制限に設定するかもしくは制限するかを決めます。使用限度を制限する場合に月別最大呼び出し件数を入力した後に設定を保存すると反映されます。反映されるまでは最大1~2分かかります。もし使用限度を修正したい場合は設定値が現在の呼び出し件数より小さい場合はすぐ使用を制限されることになります。
⑧ Usage Statistics メニューから最近の利用内訳を照会でき、ファイルダウンロードボタンをクリックして利用内訳をファイルで受け取れます。
関連情報へショートカット
以下のガイドから関連情報を確認できます。