目次
開始する前に
Cloud Activity Tracerは基本的に提供される商品で、別途の利用申込み無しにすぐに利用できます。ユーザーのすべての活動(作業)履歴を収集しているため、他の商品でのリソースに対する作成/変更操作を短時間でCloud Activity Tracerで確認できます。
収集される作業リストはCloud Activity Tracerに収集されるリソースの作業履歴リストを参考にしてください。
NAVERクラウドプラットフォーム内で管理するリソースが多いと、作業履歴の確認に手間取る場合があります。Cloud Activity Tracerでは商品名、リージョン、アカウント(顧客アカウント/サブアカウント)、作業履歴条件で、ご希望の作業履歴が検索できる機能を提供します。
会員登録の手続き
Cloud Activity Tracer商品を利用するには、NAVERクラウドプラットフォームで提供されるコンソールやリソースなどを利用するためのNAVERクラウドプラットフォームのアカウントが必要です。
NAVERクラウドプラットフォームに会員登録するとすべてのサービスを利用することができ、利用したサービスに対してのみ料金が請求されます。 既にアカウントがある場合、当該段階は省略できます。
- ポータルに移動します。
- 右上の会員登録ボタンをクリックし、会員登録ページに移動します。
- サービスの利用規約と個人情報の取扱いに関する案内文を確認し、同意します。
- 法人及び担当者情報を入力します。
- 決済方法は、口座振込か自動引き落としから選択できます。
- 会員登録したID/PWでログインし、決済方法の選択と登録を完了します。
- ポータルにログインしてConsoleボタンをクリックするか、ドメイン(
www.ncloud.com
)を直接入力してアクセスすると利用できます。
Cloud Activity Tracerを利用する
コンソールにアクセスする
- コンソールにアクセスして Products & Services > Management > Cloud Activity Tracer > Activities メニューに移動します。
Activities
リソースの作業履歴を照会する
1. 商品 : 商品と商品のリソースタイプ別にリソースの作業履歴を検索できます。
2. リージョン : リソースが属するリージョン情報でリソースの作業履歴を検索できます。
3. アカウント区分 : リソース作業を実行したアカウント区分情報で作業履歴を検索できます。
- 顧客アカウント(Main Account) : 顧客のMainアカウントでリソースの作業履歴を照会できます。
- サブアカウント(Sub Account) : Sub Accountで活動したリソースの作業履歴を照会できます。サブアカウントを選択すると現在作成されているサブアカウントリストを照会でき、リストにあるサブアカウントを選択して特定アカウントの作業履歴を照会できます。
4. 作業履歴 : 作業履歴を入力してリソースの作業履歴を検索できます。
5. 照会期間 : 照会期間を指定して、特定期間に活動したリソースの作業履歴を検索できます。
- 照会期間 : 直近1日、1週間、1ヵ月、3ヵ月、1年(defaultは直近1ヵ月)
- リソースの作業履歴は最大1年間保管した後、削除される
6. 上記のフィルタで設定された条件でリソースの作業履歴がすぐ照会されます。(各条件をANDで組み合わせて照会)
7. 詳細 : 詳細ボタンをクリックすると、当該リソースの作業履歴のさらに詳しい情報を照会できます。
1. サブアカウント : サブアカウントを選択すると、現在作成されているサブアカウントリストを照会できます。
2. サブアカウント別の照会 : リストにあるサブアカウントを選択して特定アカウントの作業履歴を照会できます。
1. 基本情報 : 選択したリソースの作業履歴の基本情報を表示します。
2. 詳細情報 : 選択したリソースの作業履歴の詳細情報を表示します。リソースの状態が変更されない活動履歴(Loginや一部の些細な設定変更)は、リソースの詳細情報ではなくユーザーの活動履歴による変更情報が表示されます。
Tracer
Tracerを照会する
1. Tracerの作成 : Tracerを作成し、アカウントの活動記録を定期的にObject Storageにエクスポートできます。
2. 設定変更 : 作成されたTracerの設定を変更できます。
3. 削除 : 作成されたTracerを削除できます。
4. Tracerリスト : 作成されたTracerのリストを照会できます。
- Tracer名 : ユーザーが設定したTracer名
Tracerタイプ : Tracer Type
対象Bucket(リージョン) : エクスポートするObject StorageのBucket名と当該Bucketのリージョン情報
- 最終実行結果 : 最後にエクスポートを実行した結果
- Initial : 最初に作成してからObject Storageにエクスポートする前の段階
- Executing : Object Storageへのエクスポートが実行中の状態
- Success : Object Storageへのエクスポートが完了した状態
- Fail : Object Storageへのエクスポートが失敗した状態
- 最終実行日時 : 最後にエクスポートを実行した日時
5. Tracerの詳細情報 : 選択したTracerの詳細情報を照会できます。
- Tracer名 : ユーザーが設定したTracer名
- Tracerの詳細条件 : ユーザーがTracerのエクスポートフィルタ条件として設定したリージョン、商品、アカウント情報(3件以上の場合「他x件」で表示され、詳しく見るボタンが有効化して詳細をすべて照会できる)
- 対象Bucket(リージョン) : エクスポートするObject StorageのBucket名と当該Bucketのリージョン情報
- 最終実行結果 : 最後にエクスポートを実行した結果
- Initial : 最初に作成してからObject Storageにエクスポートする前の段階
- Executing : Object Storageへのエクスポートが実行中の状態
- Success : Object Storageへのエクスポートが完了した状態
- Fail : Object Storageへのエクスポートが失敗した状態
- 最終失敗原因 : Object Storageへのエクスポートが失敗した原因の詳細メッセージ
- 変更日時 : Tracerの設定が最終変更された日時
- 作成日時 : Tracerを作成した日時
6. 再実行 : Object Storageへのエクスポートを再実行できます。
- Object Storage Bucketの削除、権限変更などの理由でエクスポートを実行できない場合は、最終実行結果が失敗として表示されます。ユーザーは状態が正常化してから再実行ボタンをクリックすると、失敗したエクスポートをもう一度実行できます。
1. 詳しく見る : 3つ以上の条件が設定される場合、詳細条件が「他x件」で表示され、詳しく見るボタンが表示されます。
2. Tracerの詳細条件 : Tracerを作成する際に設定したエクスポートフィルタの詳細条件を確認できます。
Tracerを作成する
Tracer作成ボタンをクリックし、Tracerを作成できます。
1. Tracerタイプ :
- Defaultタイプ : Tracer名と詳細条件を任意に設定できないタイプで、アカウント一つにつき一つだけ作成でき、無料で利用できます。
Customタイプ: : Tracerの詳細条件を任意に設定でき、アカウント一つにつき複数のTracerを作成できます。ただし、エクスポートするイベントデータの件数を合算して別途料金が発生します。
作成したTracerタイプとは別に、Object Storageの費用は別途請求されるのでご注意ください。
2. Tracer名 : Tracer名を指定します。
- 他のTracerと重複する名前は使用できません。
- 最大50文字まで入力でき、特殊文字はハイフン(-)とアンダースコア(_)の二つを使用できます。
3. Tracer対象イベント条件 :
- Cloud Activity Tracerで収集中の全体イベントリストから、ユーザーが指定した詳細条件に該当するイベントのみをエクスポートできます。
- リージョン、商品、アカウントはそれぞれAnd条件で、リージョン、商品、アカウント内での多重選択はor条件でフィルタリングされ、エクスポートされます。
- 全体イベントリストを確認する
4. 対象Bucket :
- リージョン : エクスポート対象Object Storageのリージョンリスト
- バケット名 : エクスポート対象Object StorageのBucketリスト
5. Bucketを作成する :
- 作成されたバケットがない場合、Bucketを作成するリンクボタンが表示され、リンクされたObject StorageコンソールでBucketを作成できます。
6. 伝送データ形式 :
- JSONとCSVの二つの形式でエクスポートできます。
- CSVでエクスポートする場合、cellの表現可能範囲(32767)を超えるデータが含まれると、当該データのフィールドはエクスポートされません。このような場合はJSONでエクスポートしてください。
7. Object Storage伝送時間の確認 :
- Tracer条件に該当するユーザーの活動履歴は、15日以降一日単位でBucketに伝送されます。ただし、Tracerを新規作成する場合は、90日以前の活動履歴から15日前までの活動履歴をObject Storageに一括エクスポートします。
例)
2020-07-16にTracer作成時 :
- 2020-07-16 (作成時) : 2020-04-17 00:00 ~ 2020-07-02 00:00までのデータがObject Storageに伝送
=> pub-tracer-test-daily-001-GMT-9-2020041700-2020070200-0.json
- 2020-07-17 00:xx(GMT-9) : 2020-07-02 00:00 ~ 2020-07-03 00:00までのデータがObject Storageに伝送
=> pub-tracer-test-daily-001-GMT-9-2020070200-2020070300-0.json
- 2020-07-18 00:xx(GMT-9) : 2020-07-03 00:00 ~ 2020-07-04 00:00までのデータがObject Storageに伝送
=> pub-tracer-test-daily-001-GMT-9-2020070300-2020070400-0.json
- ...
8. 作成 : Tracer名、対象Bucket、Object Storageの伝送時点確認がすべて選択されると、作成ボタンが有効化します。
Object Storageファイルの確認
- エクスポートを行うと、指定したリージョンのObject Storage Buckeに活動記録が伝送されます。
エクスポートファイルのパスと名前 : cat-tracer/pub-tracer-{TracerName}-GMT-9-{from}-{to}-{Sequence}.json
- TracerName : exportされたTracerのユーザー設定名
- From : exportされたdataの開始時間
- To : exportされたdataの終了時間
- Sequence : 10,000件単位でファイルが分割される(0からスタート)
ファイル名のfrom、toの日付はGMT+9時間が基準。exportされたdataの時間はepoch time基準
Tracerを変更する
Tracerを選択して設定変更ボタンをクリックし、既存のTracerのエクスポート設定を変更できます。
1. Tracerタイプ :
- Tracerタイプは変更できません。
2. Tracer名 :
- Tracer名を変更できます。
- 他のTracerと重複する名前は使用できません。
3. Tracer対象イベント条件 :
4. 対象Bucket :
5. 伝送データ形式 :
- 3 ~ 5の条件を変更でき、次にエクスポートを行う時から変更された条件でエクスポートします。
6. 修正 :
- Tracer情報が変更されると有効化します。
- 修正された情報によって、次にエクスポートを行う時から当該条件でエクスポートします。
Tracerを削除する
Tracerを選択して削除ボタンをクリックし、既存のTracerを削除できます。
1. 削除 : Tracerが削除されてもObject StorageにエクスポートされたDataファイルは削除されません。