使う前に
Q. MasterサーバーとStandbyサーバーの違いは何ですか。
- CloudDB for MySQLは基本的に高可用性のための二重化を支援しており、このためActive Master DBとStandby Master DBの2台のDatabase(DB)が基本的に作成されます。 DBが正常に運営されている間、Standby Master DBはいかなる役割も果たさず、Active Master DBのデータをそのまま複製し、Active Master DBに障害が発生する場合、Standby Master DBがActive Master DBの役割を担うことになります。
Q. DBサーバーのリスト画面で実行可能な作業にはどのようなものがありますか。
- Cloud DB 商品の DB サーバーの場合、DB サーバーの起動や停止などをサポートしていません。一般のサーバーとは違って、停止時に一時的に料金を請求しない形で使用することはできません。
- 一般に、DB サーバーを選択して行える作業には、 「再起動」と「'DB サーバーの削除」があります。
- 「再起動」を実行すると、そのDBサーバーとDBサーバーがインストールされている仮想サーバーが同時に再起動します。
- 「DB サーバーの削除」を実行すると、Slave DB サーバーはすぐに削除できます。Master DB サーバーは、該当サービスに属しているDBサーバーがMaster DBサーバーだけである場合にのみ削除できます。
Q. Masterサーバーを再起動する場合、自動的にFailoverができますか?
- Cloud DB商品の場合、障害が発生する場合のみFailoverが進行されます。ユーザーが再起動するとしてもStandby Master サーバーへのFailoverは動作しません。
Q. ユーザが直接Failoverを実行することができますか?
- ユーザーも直接NAVERクラウドプラットフォームのコンソールでFailoverを行うことができます(DB Server > DB管理 > Master DB Failover)。
- サービスオープン前に、Master DB サーバー障害による Failover 状況を再現し、アプリケーションに影響がないか事前にチェックすることができます。
(Cloud DB for MySQL商品は自動Failoverに対応します。)
Q. MySQL DBのバージョンのアップグレードができますか。
MySQLのMinorバージョンのrollingアップグレードに対応します。
DB管理 > MySQL Engine Upgrade 機能を通じてアップグレードを行うことができます。
バージョンのアップグレードは、同じサービス内のすべてのDBサーバーのバージョンが変更されます。
Master DBは、Standby Master DBに切り替え、サービスへのアクセス遮断は最小限に維持します。
Master DB Failover機能で変更される時間と同じです。アップグレード作業は1台ずつ順次的に進められます。Sever 1台に1分前後の作業時間がかります。
作業手順 : Recovery -> Slave -> Masterアップグレードが行われている間、DBへのアクセス遮断により、サービスへの接続エラーが発生することがあります。
サービスへの影響に応じて点検を検討することをお勧めいたします。
Q. Slaveサーバーは、最大いくつまで作成できますか?
- Slaveサーバーは、最大10個まで作成可能です。
Q. Cloud DB for MySQLでStand Aloneでサーバーを作成すれば、Slaveサーバーを作ることができますか。**
- Cloud DB for MySQLで高可用性を選択していないStand Aloneの場合は、Slaveサーバーの作成が不可能であり、高可用性(High Availability, HA)の場合のみ、Slaveサーバーを作成することができます。
※ ちなみに、Cloud DB for MSSQLでは、Stand Aloneの場合と高可用性の場合、両方ともSlaveサーバーを追加することができます。
高可用性の場合
高可用性ではない場合
DBサーバーリスト
DB サーバーページでユーザが作成したDB サーバーのリストを確認し、基本的な管理を行うことができます。
① DB サーバー作成
- Cloud DB for MySQL商品のDBサーバーを作成することができます。
② 再起動、DB サーバー削除、モニターリング、DB管理
- DBの再起動をクリックすることで、DBサーバーとDBサーバーが駆動中の仮想サーバーを一緒に再起動させることができます。 正常に動作しなかったり、正常終了が不可能な状況では強制的に再起動します。
- DB サーバーを削除するをクリックし、運営中のDBサーバーを削除することができます。 Master DBは、Slave サーバーをすべて削除してからでないと削除できません。
- Monitoringをクリックし、DB Monitoring、OS Monitoring、DB log、Query Timelineの表示メニューに移動することができます。
- DB管理をクリックして、DB サーバーの詳細表示、Slaveの追加、新規DBサービスの作成、DBスペックの変更、DB Config管理、DB User管理、Publicドメイン管理、Master DB Failover、MySQL Engine UpgradeのようなDB管理関連の作業ができます。
③ DBサーバー検索
- DB サーバーリストからご希望のDB サーバーを検索します。
④ DBサーバー詳細情報
- 選択したDBサーバーの詳細な情報を確認し、DBサービス名、DB管理者ユーザー名など特定の情報を変更することができます。
⑤ DBサーバーリストページの変更
- ページ番号をクリックすることで、任意のページに移動することができます。 ペイジダン20台のDBサーバーが表示されます。
DBサーバーの詳細表示
選択したDBインスタンスの状態が詳細に確認できるページに移動する方法は、次の通りです。
① 詳細情報を確認しようとするDBサーバーを選択し、DB管理 > DBサーバーの詳細表示をクリックします。
② または、DB サーバーリストから詳細情報を確認しようとするDB サーバーに該当するDB Statusアイコンをクリックします。
Process List
DBサーバーの詳細表示画面でProcess listをクリックすると、選択したDBサーバーに現在接続しているセッションリストを確認することができます。 MySQLで使用する show processlist;
コマンドと同じです。
項目 | 説明 |
---|---|
Session ID | 接続したセッションの固有番号 |
USER | 接続したセッションが使ったユーザー名 |
HOST (IP) | 接続したセッションのホストIPアドレス |
DB | 接続したセッションが使ったDB名 |
Command | 接続したセッションが実行したコマンド |
Time | 実行したコマンドの実行時間 |
State | 接続したセッションの状態を表す値 |
kill Session
- 選択した Session ID を強制的に終了します。
- 強制的に終了したセッションは復旧できません。
- 一つのセッションだけを選択することができます。
Replication
Slave サーバーの場合、Replicationの状態を確認することができます。 (Masterサーバーの場合表示されません。)
MySQLで使用する show slave status;
コマンドの結果と同じです。
Skip Replication Error / Slave DB再インストール
Slave DB サーバーでReplicationエラーが発生したQueryを飛ばしてエラーを処置できるSkip Replicatoin Error
機能と Slave DB 再設置
機能が提供されます。
実行中のbinary log表示
実行中のbinary logを見ることができます。
- 複製が正常実行する場合は、次のように "There is no binary log running」というフレーズが開かれます。
- レプリケーションの遅延またはクローン中断された場合、以下のように現在実行中のbinary logを見ることができます。
Variables
DBサーバーの詳細表示画面で、Variablesをクリックすると、選択したDBサーバーに現在適用されているVariable項目と設定値を照会することができます。
MySQLで使用する show variables;
コマンドの結果と同じです。
このページは、照会のみ可能であり、変更をご希望の場合は、DB Config管理の機能を利用して変更することができます。
Status
DBサーバーの詳細表示画面で、Statusをクリックすると、選択したDBサーバーの変数と現在の設定値を照会することができます。 MySQLで使用する show status;
コマンドと同じです。
このページは照会のみ可能で、ユーザーが修正することはできません。
Database管理
DBサーバーの詳細を表示する画面で、Database管理をクリックすると、選択されたDBサーバにデータベースを追加したり、生成されているデータベースを削除することができます。
データベースを削除すると、選択したデータベースのすべてのデータが削除されます。
データベースの追加と削除は、クラスタ全体に適用されます。
データベースの作成/削除は、以下の2つの方法で進行可能です。
① Console> DBサーバーの詳細を表示する画面 > Database管理
② ユーザー提供Stored Procedure使用
1)Console > DBサーバーの詳細を表示する画面 > Database管理
Databaseの追加と削除の操作は、一度に10個だけ可能で、最大1000個まで作成と再生することができます。
2)ユーザー提供Stored Procedure使用
Cloud DB for MySQLの商品は、お客様が便利にDatabaseを作成することができるようStored Procedure形で、その機能をサポートしています。
必ずMasterサーバーで実行して願ってDDL権限が存在するUserに限ってその構文を実行できます。
データベースの作成を要求されたDBのアカウントは作成されたデータベースにすべての権限を付与します。
追加生成されたデータベースに他のDBアカウントに権限を追加は、データベースを作成したアカウントでDBアクセス権を追加しいただきます。 (GRANTステートメントを使用)
マスターで追加したデータベースは、Slaveサーバに自動的に生成されます。
構文
mysql> CALL sys.ncp_create_db('作成するDB名[必須]','Character Set [選択]','Collation [選択]');
例
① character set、collationすべてのカスタマイズ
mysql> CALL sys.ncp_create_db('testdb','utf8','utf8_general_ci');
② character set、collationはmysqlサーバdefault設定で指定さ
mysql> CALL sys.ncp_create_db('testdb','','');
③ character set:カスタマイズ、collation:mysqlサーバーdefault設定
mysql> CALL sys.ncp_create_db('testdb','utf8','');
DB Config 管理
DBサーバーの詳細表示画面で、DB Config管理をクリックすると、選択したDBサーバーの設定を変更することができます。
変更された設定値はクラスタに適用され、DB サーバーの再起動が必要な設定はDB サーバーの再起動した後に適用されます(再起動の場合、DBサービス全体が再起動します。)。
DB User 管理
DBサーバーの詳細表示画面で、DB User 管理をクリックすると、選択したDBサーバーにアカウントを追加したり削除できます。 この機能は、選択したDBサーバーがマスターである時のみ活性化されます。
ユーザが変更したDB アカウントは、クラスタ全体に適用されます。
USER ID + HOST(IP)単位でアカウントを追加したり、権限を管理します。
MCコンソールを通じたDB User生成は、最大1000個まで可能です。安定した動作のために、1000個以下に管理することをお勧めします。
項目 | 説明 |
---|---|
USER ID | 使用するユーザー名 |
HOST (IP) | アクセスするサーバーのIPアドレス |
DB 権限 | アカウントに与える権限(READ, CRUD, DDL) |
パスワード | 使用するパスワード |
設定 | 新規アカウントの追加、既存アカウントの修正および削除 |
特定のテーブルにのみ権限を追加したい場合は、DDL権限を持ったアカウントを作成した後、そのアカウントにアクセスし、新規アカウントを直接作成します。
すべてのDB権限は、(READ、CRUD、DDL)sysDBのexecute権限を含みます。
詳細は以下のMySQLマニュアルをご参考ください。
https://dev.mysql.com/doc/refman/8.0/en/create-user.html
create user 'user_name'@'client_ip' identified by 'password'; grant SELECT on db_name.table_name to 'user_name'@'client_ip'; create user 'test'@'1.1.1.1' identified by 'test123'; grant SELECT on test_db.test_table to 'test'@'1.1.1.1';
DBアカウントの情報をインポートする
[DB User管理]- [DBアカウントの情報をインポートする]をクリックすると、DB Serverでユーザーが直接作成したDBアカウント情報をConsoleで確認および削除することができます。
バックアップ設定管理
DBサーバーの詳細表示画面で、Backupの設定管理をクリックすると、選択したDBサーバーのバックアップファイルの保管期間およびバックアップの実行時間を設定することができます。
バックアップファイルの保管期間は最少1日から最大30日です。 バックアップ時間を設定していない場合には基本値である01:00に実行されます。
DB Server Logs
DB サーバーの詳細表示画面でDB サーバー ログsをクリックすると、選択したDB サーバーのログファイルを確認することができます。
現在は、MySQL Binary Logのリストを提供しています。
ユーザーが選択したログファイルは、Object Storageに送ることができます。
オブジェクトストレージへの転送は以下のように進められます。
Secure Zoneに作成されたDBサーバーの場合は、Secure Zone商品からPolicyを追加しなければなりません。
① Source IP
- Object Storageに移したいファイルがあるDBサーバーのDNS情報とポート情報を確認してから選択します。
② Destination IP
- Object Storageを選択します。
③ Port
- Portは443に自動入力されます。
関連情報リンク
DB サーバー作成、モニタリング、バックアップ、イベント関連で、以下の使用ガイドをご参照ください。
・クイックスタートガイド ・DBサーバーの作成及びアクセスガイド ・Monitoring使用ガイド ・Backup使用ガイド ・Event使用ガイド ・phpMyAdmin設置及び使用ガイド ・DBサーバロードバランサ設定ガイド ・DBサーバー外部アクセスガイド