使用前に
Q. Ambariクラスタのアクセスパスワードを忘れましたがどうすれば良いですか?
- コンソールから管理者アカウントパスワードを初期化できます。詳しくはクラスタ管理:ノード管理をご参照ください。
Q. Ambariにクラスタ管理者アカウントではなく追加でアカウントを生成できますか?
- できます。詳しくはこのガイドの下段の Ambariユーザーアカウント管理をご参照ください。
Q. 利用したいサービスがありますが、Ambariを利用して追加できますか?
- できます。Actionsで Add Serviceを通じて、HDPで提供する他のサービスも追加できます。
Q. Ambariを利用してクラスタバージョンをアップグレードできますか?
- Cloud Hadoop商品はサービス間のバージョンの互換、安全性を考慮して一つのCloud Hadoopバージョンを提供しています。Ambariウェブページを通じてアップグレードはサポートされません。
- ユーザーが任意でバージョンを変更してクラスタに問題が生じた場合はお客様サポートは難しいです。
Q. Ambariを利用して設定を変更後クラスタが正常に作動しません。
- 設定を変更すると変更した設定以外に他の設定も割合に沿って調整されることがあります。従って、クラスタの作動に異常が生じることがあります。
- 迅速な問題解決のためにはクラスタ返却後もう一度生成することをお勧めします。任意の操作後に問題が生じた場合、変更に対する責任はユーザー側にあります。
- 変更作業を進める際、メッセージをもう一度確認して慎重に選択してください。
AmbariウェブUIを通じたクラスタ管理
Apache Ambariは簡単なウェブUI及びREST APIを提供してHadoopクラスタの管理及びモニタリングを簡素化します。
このガイドではAmbariウェブUIを通じてHadoopクラスタを管理する方法について説明します。
事前作業
ACG設定
Ambariウェブページに接続するためにはクラスタACGにAmbari接続に必要な8080ポートが登録されていなければなりません。
詳しくは クラスタアクセス:サーバ直接アクセス、トンネリングの "トンネリングを利用したAmbariウェブUI アクセス"をご参照ください。
Ambari 管理者アカウントの確認
クラスタ生成の際に入力したクラスタ管理者アカウント及びパスワードを通じて Ambari ウェブUIアクセスが可能です。
管理者パスワードを忘れた場合、管理者アカウントパスワードを初期化して再度設定できます。
① NAVERクラウドプラットフォームコンソールからCloud Hadoopをアクセスします。
② クラスタ管理 > クラスタ管理者パスワードの初期化 メニューを通じてクラスタ管理者アカウント名を確認します。
パスワードを忘れた場合、パスワードを再度設定します。
AmbariウェブUI接続
Ambari ウェブUIはCloud Hadoopコンソール画面からボタンをクリックしてアクセスでき、ウェブブラウザアドレス入力欄にURLを入力して直接アクセスすることもできます。
直接アクセスするためにはウェブブラウザアドレス入力欄に次のURLを入力します。
http://{パブリックIPアドレス}:8080または http://{Publicドメイン}:8080/
コンソールから Application別にみる > Ambari WebコンソールをクリックするとAmbari ウェページにアクセスできます。
事前作業で確認したAmbari管理者アカウント情報を入力します。
アクセスに成功するとAmbariウェブUIが表示されます。
Ambari上段メニューのご紹介
メニュー名 | 説明 |
---|---|
Ambari ロゴ | クリックするとAmbariメイン画面であるDashboardへ移動します。 |
クラスタ名 | クラスタ名を表示します。 |
#ops | クリックするとバックグラウンド作業リストが表示されます。 |
#alerts | クラスタに関する警告/通知がある場合表示されます。 クリックするとリストが表示されます。 詳しくはAlertsメニューから確認できます。 |
Dashboard | クラスタの全般的な状態の情報を表示します。 |
Services | クラスタに設置されたサービスに関する情報及びサービスダッシュボードを表示します。 |
Hosts | クラスタを構成するホスト情報を表示します。 |
Alerts | 情報、重要な通知に関するログです。 |
Admin | スタック/サービス、サービスアカウント、Kerberos、サービス自動リスタートを設定できます。 |
Admin ボタン | ユーザー名になっているボタンです。 Ambari管理、ユーザー設定及びログアウトできます。 |
サービス情報をみる
Ambari上段メニューの Services ボタンと左側のサービスリストを利用して設置されたサービスの状態をすぐ確認できます。
サービスリストで状態が正常なサービスは緑の円形アイコンで、リスタートが必要なサービスは黄色のリサイクルアイコンで表示されます。
サービスリスト
サービスリストは設置したクラスタタイプによって異なります。
サービスリスト下の Actions ボタンを利用して全体のサービスに関するアクションを実行できます。一部のサービスについてアクションを実行する際はサービス詳細情報ページの Service Actions ボタンを利用します。
- Add Service: HDP スタックから提供するサービスをクラスタに追加する
- Start ALL: 全体スタート
- Stop ALL: 全体中止
- Restart All Required: リスタートが必要なサービスのみリスタート
- Download All Client Configs: 全てのサービスの設定をダウンロード
サービスの詳細情報
① サービス名をクリックすると当該サービスに関する詳細情報が表示されます。
② Service Actions ボタンを利用して特定サービスにのみアクションを実行できます。
- クラスタが実行される間、一部のサービスをリスタートするとAlertが発生することがあります。
- Alert発生を防止するためには、サービスリスタート前に Turn On Maintenance Mode ボタンをクリックして維持管理モードを使用するように設定します。但し、サービスリスタート後は必ず維持管理モードを解除する必要があります。
Quick LinksとSSHのトンネリング
Ambariウェブページにアクセスしても SSHトンネリングをしていない状態ではAmbariウェブページで提供されるQuick Links(例: Resource Manager UIs)にアクセスできません。
次のウェブUIにアクセスするためにはSSHトンネリング設定作業が必要です。
- JobHistory
- NameNode
- Thread Stacks
- Oozie web UI
- HBase Master and Logs UI
- Zeppelin Notebook
詳しくは :クラスタアクセス:サーバ直接アクセス、トンネリングの "トンネリングを利用したAmbariウェブUI アクセス"をご参照ください。
サービス設定情報の修正
Configs タブをクリックするとサービス設定情報が表示されます。設定情報を修正後 Saveをクリックすると修正された設定情報が保存されます。
設定を変更する場合、変更された設定によって他の設定も割合に沿って調整されます。この際、クラスタ動作に異常が生じることがあります。従って、変更作業を進める際にもう一度確認して選択してください。
ホスト情報をみる
Ambari 上段メニューのHostsを通じてクラスタを構成するホスト情報を確認できます。
ホストリスト
ホストの詳細情報
ホストリストから特定ホストを選択すると、ホストの詳細情報を確認できます。
お知らせ通知を受ける
ユーザーのクラスタに発生したAlertはAmbari上段のAlertsページで確認できます。
お知らせを設定するとクラスタにAlertが発生する際、メールまたは SNMPを通じてお知らせの通知を受けることができます。
事前作業
Ambari お知らせを通じて通知を受けるためには、クラスタとSMTPサーバが通信できるようにクラスタACGを設定する必要があります。
- アクセスソース : SMTP SERVER IP
- 許可ポート : 25
ACGを設定した後にマスターノードサーバに以下の命令語を実行して、 ACGが正常に設定されたか確認します。
telnet SMTP_SERVER_IP 25
通知管理
Alerts メニューから Actions ボタンを利用してアラームを管理できます。
アラームグループの管理(Manage Alert Groups)
Actions > Manage Alert Groupsをクリックしてアラームグループを管理できます。
アラーム通知の管理(Manage Alert Notifications)
Actions > Manage Alert Notificationsをクリックしてアラーム通知を管理できます。
全体アラームについて通知を受けることができ、アラームグループ別、アラームレベル別に設定できます。
アラーム設定の管理(Manage Alert Settings)
Actions > Manage Alert Settingsをクリックしてアラームの臨界値を設定できます。
基本設定はAlertが1回発生した際にアラームが通知されるようになっています。サービスリスタートのようにAlertが多く発生する作業を進める際はこの値を大きくして無意味なアラームを受けなくても良いようにできます。
Ambariユーザーアカウント管理
クラスタ生成の際に発行されたクラスタ管理者以外にAmbariユーザーアカウントを追加してアカウント別に権限を設定できます。
アカウント別に一部viewのみ表示されるように権限を設定したり、Ambariダッシュボードの全てのメニューを表示したり編集できるように設定できます。
注意
Ambariでアカウント名がadminであるアカウントのパスワードを変更したりadminアカウントを削除しないようにします。adminアカウントが変更されたらNAVERクラウドプラットフォームCloud hadoopクラスタ管理ページで実行可能なノードの追加/削除、管理者パスワードの初期化のような機能を実行できません。
クラスタアカウント名が表示された Admin > Manage Ambari メニューを通じてユーザーアカウント管理ページにアクセスします。
① Ambariにアクセス可能なユーザーアカウント及びグループを生成できます。
② ビュー専用ユーザーとして、一部のViewにのみアクセスできるように権限を設定できます。
③ クラスタユーザーとして、クラスタとサービスの状態をモニタリングできる権限を設定できます。
Ambariユーザーアカウントの生成
① Create Local Userをクリックしてユーザーアカウントを生成します。
② Ambari Adminを YESに選択する場合、ユーザーアカウント生成後に別途アクションなしですぐ管理者用アカウントで使用できます。管理者用アカウント生成の際にパスワードをより難しく設定してセキュリティにご注意ください。
③ Saveをクリックしてユーザーアカウント生成を完了します。
一部View権限の提供
Ambariは一部の画面についてViewを提供します。ユーザーアカウントに特定Viewに関する権限を与えるためには以下のように設定します。当該アカウントはクラスタの状態をモニタリングできません。
① 権限を与えようとする View Nameをクリックして Viewをクリックします。
② ページを下げてPermissionsで権限を与えるユーザーアカウントを入力して確認します。生成されていないユーザーアカウントには権限を追加できません。
③ Files View 権限のみ追加されたユーザーアカウントでAmbariに接続すると当該画面のように表示されます。 View権限のみある場合はクラスタとサービス状態のモニタリングができません。
ユーザーアカウント権限の設定
ユーザー及びグループに関する役割は5つに分けられており、役割別のアクセス権限はRolesの青色のはてなマーク記号をクリックして確認できます。
- Cluster Administrator: クラスタ管理者
- Cluster Operator: クラスタ運営者
- Service Administrator: サービス管理者
- Service Operator: サービス運営者
- Cluster User: クラスタユーザー
Block形式とList形式でユーザー役割を確認及び設定できます。
Service Operatorで設定されたhadoopuserアカウントでアクセスする際、クラスタのサービス構成はみることができますが編集はできません。
関連情報へショートカット
Hadoopクラスタの生成、管理及び使用については以下の使用ガイドをご参照ください。