DNSリソースレコードの案内書
Global DNSを利用する
NAVERクラウドプラットフォームのGlobal DNSを構成するDNSリソースレコードは、以下の項目で詳しく説明します。
SOAレコード
SOAレコードは当該ドメイン(zone)ごとに必ず記述する必要があり、authorityを示します。
Global DNSでは基本的にSOAレコードが登録され、追加及び修正はできません。
Aレコード(Address)
AレコードはドメインNameをIPv4アドレスにマッピングします。
一つのドメインNameに複数のIPをマッピングでき、クエリリクエストによってRound-Robin順に複数のIPに応答します。
AAAAレコードはIPv6アドレスにマッピングします。
Global DNSでAレコードのTTLは300秒がDefaultです。
- TTL値の設定が大きすぎる場合、レコード値を変更する際にTTL値どおり反映できないことがあります。
NSレコード(Name Server)
- NSレコードは、ドメインに対するAuthoritativeネームサーバを意味します。
- Global DNSでドメインを構成する際、基本的に以下のNSレコードで設定され、修正はできません。
- ns1-1.ns-ncloud.com
- ns1-2.ns-ncloud.com
- Global DNSでNSレコードのTTLは86,400秒で設定されます。
PTRレコード(Pointer)
PTRレコードはIPアドレスをドメインにマッピングします。
Reverseドメインに対するレコードタイプで、IPに対して区切り文字「.」で逆順に表記されます。
(例) www.ncloud.com A 49.236.142.51のPTRレコードは?
- 51.142.236.49.in-addr.arpa PTR www.ncloud.com
CNAMEレコード(Canonical Name)
- CNAMEレコードはRdataのDomain NameのAliasを作成します。
- ただし、一つのhostにCNAMEレコードと違うレコードは共存できません。
- BaseドメインにCNAMEレコードの追加はできず、Global DNSが提供するAlias機能を用いてCNAMEのようにドメインを手軽にマッピングできます。
MXレコード(Mail eXchanger)
MXレコードは、当該Zoneに対するメールのルーティングドメインを設定します。
preferenceは小さいほど高い優先順位になります。
Global DNSでMXレコードを追加する際、preferenceとFQDNを入力します。
(例) ncloudtest.com MX 10 mx1.ncloudtest.com
MX 20 mx2.ncloudtest.com
SPFレコード(Send Policy Framework)
- SPFレコードは、一般的にメール送信において「送信者のメールサーバ情報」と「メールサーバ情報」が一致してるか確認する際に用いられます。
- 送信サーバから送信したメールがスパム処理されないようにするためには、SPFレコードの登録が必要です。
- (例) "v=spf1 incloude:_spfblocka.ncloudtest.com include:_spfblockb.ncloudtest.com ~all"
TXTレコード(TeXT)
- TXTレコードは、ドメインに対する役割(SPF、DKIM認証)などに関するテキストを記入するレコードです。
- SPFレコードを登録する際に主に用いられますが、Global DNSではSPFレコードを別途提供しています。
SRVレコード
- SRVレコードはサービスの位置(ホスト名とポート番号)を保存するために用いられるレコードです。
- priority:優先順位。数字が小さいほど優先順位が高い
- weight:優先順位が同一である場合に比較する加重値
- port: サービスport
- target: サービスに割り当てられたhostname
- (例) 10 60 5060 kerberos.ncloudtest.com