目次
開始する前に
Organizationは、複数のNAVERクラウドプラットフォームのアカウントを運用中の組織が、すべてのアカウントの発生費用を一つのアカウントで統合決済できるようにし、中央ですべてのアカウントの発生費用と使用量をモニタリングする機能を提供します。
Organizationを作成したアカウント(マスターアカウント)は、他のアカウントをOrganizationに招待でき、招待されたアカウントが招待を承諾した場合のみOrganizationに登録されます。 招待を承諾したアカウントは当該Organizationのメンバーアカウントに転換され、当該メンバーアカウントのすべての費用はOrganizationを作成したマスターアカウントに登録されている決済方法で請求されます。 マスターアカウントはメンバーアカウントのすべての費用と使用量を確認できます。
メンバーアカウントがOrganizationに登録した月から(1月31日にOrganizationに登録した場合、1月の全体費用をOrganizationのマスターアカウントに請求) Organization退会の前月までの(2月15日にOrganizationを退会する場合、2月の全体費用を退会したメンバーアカウントに請求)費用がマスターアカウントに請求されるため、参考にしてください。
一つのアカウントは、絶対に一つのOrganizationにしか登録できません。 Organizationのマスターアカウントの場合、他のOrganizationのメンバーアカウントに登録できません。 また、Organizationのメンバーアカウントの場合、当該アカウントで他のOrganizationを作成できません。
マスターアカウントにOrganizationを利用する
Organizationを作成するアカウントはOrganizationのマスターアカウントになり、Organizationに登録されたすべてのアカウントの費用を当該アカウントに登録された決済方法で支払います。
Organizationを作成する
- 事業者アカウントのみOrganizationを作成でき、個人アカウントはOrganizationを作成できません。
- 未払金額があるアカウントはOrganizationを作成できません。
1. コンソールにアクセスして、Products & Service > Management > Organizationメニューに移動します。
2. Subscriptionメニューを選択した後、 [+Organization作成] ボタンをクリックします。
3. Organizationの作成有無を最終確認するポップアップが表示されます。 このポップアップでOrganization作成に応じた案内メッセージを確認した後、 [作成する] ボタンをクリックするとOrganizationが作成されます。
アカウントグループを管理する
アカウントグループでOrganizationに登録されたメンバーアカウントを分類、または階層構造で管理できる機能を提供します。
Accountsメニューを選択して、現在Organizationに作成されたアカウントグループと登録されているメンバーアカウントのリストを、Tree構造で確認できます。
1. アカウントグループを追加するノードを選択した後、 [アカウントグループの作成] ボタンをクリックして新しいアカウントグループを作成します。
- アカウントグループの下位に別のアカウントグループを作成でき、アカウントグループは下位に最大5階層まで作成できます。
2. 選択したノードの下位に新しいアカウントグループが作成され、グループ名を入力できます。 基本提供されるグループ名を変更した後、エンターキーを入力すると新しいアカウントグループの作成が完了します。
3. アカウントグループのノードを選択すると、アカウントリストの右に現在選択されたアカウントグループの情報が表示されます。 選択したアカウントグループの削除が必要な場合、 [Organizationからこのアカウントグループを除去] ボタンをクリックしてアカウントグループを削除できます。
- 選択したアカウントグループの下位にアカウントグループまたはアカウントが含まれている場合、当該アカウントグループは削除できません。
アカウントを管理する
AccountsメニューでOrganizationに登録したアカウントリストを確認し、新しいアカウントを招待したり既存のアカウントを退会させる機能を提供します。
アカウントを招待する
Organizationのマスターアカウントは、他のOrganizationに登録されていないアカウントを招待してOrganizationのメンバーアカウントに追加できます。
Organizationの招待後、招待対象アカウントの招待承認手続きが必要です。 招待対象アカウントが招待を承認すると、当該アカウントはOrganizationのメンバーアカウントに転換されます。
- 毎月1日00時00分から2日23時59分の間に招待対象アカウントが招待を承認した場合、当該アカウントの承認の有無は当月3日以降にAccountsメニューを通じて確認できます。
1. アカウントを招待するノードを選択した後、 [アカウントを招待する] ボタンをクリックします。
2. アカウントを招待するポップアップで招待するアカウントのユーザー名、ログインIDを入力します。 当該アカウントの正確なユーザー名とログインIDを知っている場合にのみ、Organizationに招待できます。
- 他のOrganizationのマスターアカウントは招待できません。
- 他のOrganizationに登録されているメンバーアカウントは招待できません。
3. 正常に招待が完了した場合、Accountsメニューの招待中のアカウントタブで現在招待中のアカウントリストを確認できます。
- 正常に招待が完了した場合、招待対象アカウントのメール(ログインID)にOrganizationに登録するためのPin Codeが含まれている招待メールが送信されます。
- 招待は30日間有効です。30日以内に招待対象アカウントが招待を承諾しない場合、当該招待は自動的に満了し、当該リストから自動的に削除されます。
- [招待キャンセル] ボタンをクリックして招待をキャンセルできます。
- [招待メール再送信] ボタンをクリックして招待メールを再送信できます。
アカウント情報を確認する
Accountsメニューのメンバーアカウントタブでアカウントを選択して、メンバーアカウントの状態とOrganizationに登録した日付を確認できます。
状態 | 説明 |
---|---|
登録完了 | 招待を承認してOrganizationに登録したメンバーアカウント |
退会申請 | Organizationから退会申請したメンバーアカウント |
アカウント退会を承認する
メンバーアカウントがOrganizationからの退会が必要な場合、マスターアカウントにOrganizationの退会申請を行うことができます。 マスターアカウントは、Accountsメニューのメンバーアカウントタブで退会申請したアカウントを確認でき、退会申請したメンバーアカウントの退会を最終承認できます。
1. 退会を申請したアカウントの場合、Accountsメニューのメンバーアカウントタブのアカウントリストにアカウントの状態が退会申請状態と表示されます。
- メンバーアカウントがOrganizationの退会を申請する場合、マスターアカウントのメールに退会申請の通知メールが送信されます。
2. 退会を申請したアカウントを選択すると、右のグループ/アカウント情報タブに退会を申請した日時と [退会承認] 、 [退会不受理] ボタンが表示されます。
- [退会承認] ボタンをクリックすると、当該メンバーアカウントのOrganization退会が完了します。
- 毎月1日00時00分から2日23時59分の間は、メンバーアカウントの退会申請を承認できません。
- [退会不受理] ボタンをクリックすると、当該メンバーアカウントの退会申請は受理されません。
アカウントを強制退会する
メンバーアカウントが退会を申請しなくても、マスターアカウントはメンバーアカウントを選択して強制的にOrganizationから退会させることができます。
1. アカウントリストでメンバーアカウントを選択した後、右のグループ/アカウント情報 タブで [Organizationからこのアカウントを除去] ボタンをクリックし、選択したアカウントをOrganizationから強制退会させることができます。
- 有効な決済手段が登録されているメンバーアカウントのみOrganizationから強制退会させることができます。
- 毎月1日00時00分から2日23時59分の間は、メンバーアカウントの強制退会はできません。
アカウント別の利用限度管理
マスターアカウントは、Quota Policyメニューを通じてアカウントグループ単位で使用できるリソースの数を制御できます。 Quota Policyを通じてマスターアカウントは、組織内の各アカウントが使用できるリソースとその数を事前に定義したガイドラインを構成することにより、不要なリソース作成によって発生する費用/セキュリティリスクを事前に遮断できます。
Quota Policyの定義
Quota Policyは、リソースと限度で構成されています。 リソースを選択した後、当該リソースの作成可能限度を定義して簡単にポリシーを構成でき、構成されたポリシーをアカウントグループ単位で適用できます。
まだOrganizationを通じて制御できる商品は制限的ですが、間もなく、全体商品を対象に利用限度を管理できる機能を提供する予定です。
Quota Policyの構成要素
構成要素 | 説明 | 備考 |
---|---|---|
リージョン | NAVERクラウドプラットフォームが提供するリージョンです。 | |
リソース | NAVERクラウドプラットフォームで使用/作成できる商品/リソースです。 リージョンに応じて提供商品が異なる場合があります。 |
|
詳細リソース | NAVERクラウドプラットフォームが提供するリソースの詳細リソースで、通常、各リソースの詳細タイプによって区分されます。 e.g. Server(リソース) - GPU Server、Baremetal Serverなど(詳細リソース) |
|
利用限度 | 当該リソースを作成できる数量/容量です。 商品に応じて作成できる数量、容量などを指定できます。 |
- Quota Policyは、Organizationマスターアカウントのみ作成及び管理できます。
- Organizationを作成すると、基本Quota Policyが作成されます。
- 基本Quota Policyは空欄で提供され、マスターアカウントがこれを編集してOrganization全体の利用限度を設定できます。
- 基本Quota Policyを修正しない場合、各アカウントは既に保有している既存の利用限度に応じてリソースを作成できます。
- 基本Quota Policyは削除できません。
- Quota Policyは、アカウントグループ単位で適用でき、アカウントグループ当たり1個のQuota Policyのみ適用できます。
- 新しいアカウントグループを作成する際には、自動的に上位グループに適用されたQuota Policyが適用されます。
- Quota Policyを適用したアカウントがQuota Policyに定義された利用限度を超えるリソースを保有していても、既に保有しているリソースは影響を受けません。 ただし、既に利用限度を超えたアカウントは当該リソースを追加作成できません。
Quota Policyの構成例
Organizationのマスターアカウントは、Quota Policyを構成してアカウントグループ単位で作成できるリソースの利用限度を設定できます。 Quota Policyで定義しない商品の利用限度は、各アカウントの基本利用限度が適用されます。 これで、制御が必要な商品だけのQuota Policyで構成して簡単に管理できます。
例えば、費用問題で組織内のアカウントに対してGPU Serverの使用を制限するポリシーを適用する場合、以下のようにQuota Policyを構成できます。
例1. リソースの利用限度
例1. 詳細リソースの利用限度
上記のようにServer(リソース) 30 - GPU Server(詳細リソース) - 0に設定した場合、当該ポリシーが適用されたアカウントグループ内のアカウントは30台までServerを作成できますが、GPU Serverは作成できません。 上記のポリシーで定義されないリソースは、すべて各アカウント別に適用されている利用限度に応じて自由に作成できます。
Quota Policyを作成する
Organizationのマスターアカウントは、新しいQuota Policyを構成してアカウントグループに適用できます。
1. Quota Policyメニューで[新しいポリシーを作成]ボタンをクリックします。
2. 新しいポリシーを作成する画面で、新しいQuota Policyの名前と説明、リソースを選択してから利用限度を入力します。
- 利用限度を制限するリソースのリージョン、カテゴリ、リソース名、利用限度を入力します。
- 各リソース別に最大入力可能な利用限度は制限されています。
- 利用限度を0に入力した場合、当該リソースは作成できません。
- リソースを選択して利用限度を入力した後、[追加]ボタンをクリックするとQuota Policyに追加されます。
- 詳細リソースが存在する商品の場合、別途のメッセージが表示され、[詳細設定]ボタンをクリックして詳細リソースの利用限度を指定できます。
3. 詳細リソースが存在するリソースの場合、詳細リソースの利用限度を入力します。
- 利用限度を制限する詳細リソースのリソース名、利用限度を入力します。
- 各詳細リソース別に最大入力可能な利用限度は制限されています。
- 利用限度を0に入力した場合、当該リソースは作成できません。
- 詳細リソースの利用限度を入力しても、その上位リソースの利用限度が0の場合、当該詳細リソースは作成できません。
- 詳細リソースを選択して利用限度を入力した後、[追加]ボタンをクリックするとQuota Policyに追加されます。
- [確認]ボタンをクリックした場合、選択した詳細リソースの利用限度設定が完了します。
4. 作成したQuota Policyを適用するアカウントグループを選択した後、[ポリシー作成]ボタンをクリックすると新しいポリシーが作成されます。
- Quota Policyを適用するアカウントを選択しなくても、Quota Policyは作成できます。
- 複数のアカウントグループを選択してQuota Policyを一括適用できます。
- 上位アカウントグループにQuota Policyを適用しても、下位アカウントグループには自動適用されません。 選択したアカウントグループの下位のすべてのアカウントグループに新しいQuota Policyを適用する場合、適用するアカウントグループをすべて選択してください。
アカウント別のQuota Policyを確認する
Accountメニュー、Quota Policyメニューでアカウント別にどんなQuota Policyが適用されているかを確認できます。
1. Accountメニューで確認
- アカウントまたはアカウントグループを選択すると、右のポリシータブで現在のアカウント/アカウントグループに適用されたQuota Policyを確認できます。
- [詳しく見る]ボタンをクリックして、適用されたQuota Policyの詳細内容を確認できます。
- [利用限度の確認]ボタンをクリックして、選択したアカウントの全体利用限度を確認できます。
2. Quota Policyメニューで確認
- Quota Policyを選択して、Quota Policyの詳細内容を確認できます。
- 選択したQuota Policyに利用限度を追加したり、適用対象を追加/削除できます。
アカウント別の全体利用限度の確認
Quota Policyメニューの[利用限度照会]ボタンをクリックして、各アカウントの詳細利用限度を照会できます。
アカウント単位で使用できる全体リソースの照会が必要な場合、以下のように各アカウントの利用限度を照会できます。
- Organization内のアカウントを選択して、アカウント別に作成できる利用限度を確認できます。
- 「リージョン」を選択すると、選択したリージョン内で提供されるリソースに対する利用限度をリストで確認できます。
Organizationの全体アカウント別費用の確認
マスターアカウントはOrganizationに登録されているすべてのアカウントの使用量と費用情報を確認できます。
- ポータルのマイページ > 利用管理メニューで、Organizationの全体請求費用とOrganizationのメンバーアカウント別の請求費用と使用量を確認できます。
- マスターアカウントの場合、アカウントの選択ドロップダウンが表示され、当該ドロップダウンで費用と使用量を確認するメンバーアカウントを選択できます。
Organizationを削除する
これ以上Organizationが必要でない場合、マスターアカウントはOrganizationを削除できます。
- メンバーアカウントがあるOrganizationは削除できません。
- Subscriptionメニューの [Organization削除] ボタンをクリックしてOrganizationを削除できます。
メンバーアカウントにOrganizationを利用する
Organizationから招待されてそれを受諾した場合、Organizationのメンバーアカウントに転換され、当該アカウントで発生した費用はすべてマスターアカウントに登録された決済方法で請求されます。 また、マスターアカウントはメンバーアカウントの費用と使用量をすべて確認できます。
Organizationに登録する
- 未払金額がないアカウントのみOrganizationに登録できます。
1. Organizationから招待された場合、メールで招待通知を受け取ることができます。 当該メールには、Organizationに登録するためのPin Codeが含まれています。
2. コンソールにアクセスして、Products & Service > Management > Organizationメニューに移動します。 Subscriptionメニューを選択すると、現在招待されたOrganizationの情報が表示されます。
- 複数のOrganizationから招待された場合、招待されたすべてのOrganization情報がカードに表示されます。
- 招待は30日間有効であり、30日が過ぎた場合、招待が自動的に満了します。
3. [招待承認] ボタンをクリックすると、Pin Codeを入力できるポップアップが表示されます。 当該ポップアップにメールで伝達されたPin Codeを入力した後、[登録する] ボタンをクリックするとOrganization登録が完了します。
Organizationの退会を申請する
- 有効な決済手段が登録されている場合のみOrganizationから退会できます。
Organizationからの退会が必要な場合、メンバーアカウントはマスターアカウントにOrganizationからの退会を申請できます。
- Subscriptionメニューで現在登録されているOrganizationの情報を確認できます。
- [Organization退会申請] ボタンをクリックすると、マスターアカウントにOrganizationの退会を申請します。
- マスターアカウントが退会を承認した場合、Organizationの退会が完了します。